野菜の育て方

アスパラガス栽培

野菜栽培-アスパラガス

アスパラガス栽培

アスパラガス栽培
アスパラガス_栽培カレンダー

アスパラガス栽培について

 アスパラガスはクサスギカズラ科の多年草。春になると土の中からにょきにょき芽を出します。収穫までにかなりの時間がかかるものの、一度栽培を始めてしまえば10年近く収穫を楽しめるお得な野菜です。じっくりと時間をかけて育てることができるのでお子さんの食育にもぴったり。またアスパラガスはアスパラギン酸というアミノ酸を多く含んでおり、疲労回復などの効果もあるといわれています。次の春に向けて、ぜひアスパラガス栽培のポイントを知っておきましょう!

アスパラガス栽培のポイント

point1

長い目で栽培する

十分な収穫が楽しめるのは3年目の春から。それまでは収穫のしすぎに気を付けましょう。

point2

冬は苗を刈りこむ

冬になると黄色く枯れるので株元から刈込みを。病気の原因になるので必ず行います。

point3

肥料は多めに

アスパラは肥料食いとされています。栽培期間が長いこともあるので、追肥をしっかり行いましょう。

長い目で栽培する

 アスパラガスは、株に蓄えた養分を使って春に芽を出します。そのため植え付けてすぐに生えてくる芽はとても細くひょろひょろしています。最初の年はまず株をしっかり成長させることに集中し、本格的な収穫はその次の年から楽しみましょう。

冬は刈りこむ

 アスパラガスは冬を迎えると枯れます。枯れた茎や葉を放置すると病気の原因になるので、株元から刈りこむのを忘れないようにしましょう。株はこの枯れている時期に、春に備えて養分をたくさん貯めこむと言われています。

肥料は多めに

 アスパラガスの栽培期間はなんと約10年間。長期栽培になるので、おいしいアスパラガスを作るには適度な追肥が必要です。

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アスパラガス栽培1:栽培の準備と植え付け


アスパラガス栽培_用意するもの

用意するもの

  • アスパラガスの苗
  • プランター(深さ30cm、幅65cm程度)
  • 鉢底石
  • 野菜用の培養土(元肥入り)
  • 化学肥料(追肥用)
  • 園芸用支柱(4本程度)

STEP1:苗を用意する

 アスパラガスは発芽率が低めで、育苗に時間もかかります。種から育てると収穫までに3年かかるとされています。手軽に育てるには苗の状態から育てるのがベストです。春先になるとホームセンターなどに並ぶので、まずは苗を入手しましょう。

STEP2:プランターの用意をする

 アスパラガスは根をどんどん成長させて芽を出す野菜なので、根がしっかり成長できる深さ30cmほどのプランターを用意しましょう。サイズは横幅65cmくらいのプランターであれば2株、植木鉢の場合は10号以上のものに一株が目安です。
 プランターを決めたら底に鉢底石を敷き詰めて水はけを良くし、土を入れていきます。土はホームセンターなどに売っている肥料入りの野菜用の培養土を使用すると自分で配合する手間が省け便利です。

STEP3:植え付け

 プランターの下準備ができたら植え付けです。霜が降りないくらいの季節になってから行います。育苗ポットから苗を取り出し土に置いたら、優しく土をかけます。この時点での苗はひょろひょろしていて、とてもアスパラガスには見えません。繊細なので根を傷つけたりしないよう優しく取り扱います。

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アスパラガス栽培2:植え付けから秋まで

アスパラガス_間引き

第一段階:周りに芽が出てくる

 植え付けをしてしばらくすると、新たな芽がたくさん出てきます。これは土中で根が育ち、分かれ、地表に伸びてきたもの。アスパラガスはこの部分が食用となります。はじめはかなり細く頼りないものの、徐々に養分を吸収し大きくなっていきます。ある程度芽がたくさん出てきたら、細く弱そうな芽は抜いてしまいましょう。

第二段階:秋ごろもう一度間引きを

 9月の下旬ごろには、ひと株から出ている芽の量が数十本になっていることも。太めの物を半数くらい残し、他の物は取り除きましょう。間引きは株の養分が分散しないように行いますが、抜きすぎは逆に株を弱くするので気を付けます。

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アスパラガス栽培3:日光・水やり・肥料

アスパラガス_栽培のポイント

日当たりの良い場所を好む

 アスパラガスは日当たりの良い場所を好みます。日光をたくさん浴びさせて、株をスクスク育てましょう。

水やりは土が乾いたら

 アスパラガスは水をよく好む野菜ですが多湿に弱く、水はけの悪い環境だと根が傷んだり腐ったりするので注意しましょう。水やりは土が乾く都度に行い、雨水の当たらない場所で管理しましょう。

長期栽培+肥料食いのため追肥は必須

 アスパラガスは肥料食いと言われる野菜のひとつです。二週~三週に一度くらい追肥を行うようにしましょう。化学肥料でも良いですが、堆肥や鶏糞などの有機肥料を使用した方が収穫したときに柔らかいアスパラガスになるという話もあります。

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アスパラガス栽培4:支柱立て

アスパラガス_支柱

背が伸びたら支柱を立てる

アスパラガスの新芽は、そのまま伸ばしていくと高さ150cmほどにもなります。強風で倒れやすくなるので、ある程度高さが出てきたら支柱を立てて支えましょう。

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アスパラガス栽培5:冬の過ごし方

アスパラガス_冬

黄色くなったら刈込みを

秋までにたくさん出てきた芽も、寒くなるとだんだん黄色くなり、やがて枯れます。枯れた葉や茎をそのままにしておくと「茎枯病」「斑点病」などの病気にかかりやすくなるので、大体8割がた黄色くなった頃に、株元から刈り取ってしまいましょう。この時期から春までの時期が、株が最も養分をたくさん蓄えられる時期だと言われています。

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アスパラガス栽培6:二年目の春、収穫!

栽培年数によって収穫できる数が変わる

 植え付けから二年目の春、冬のうちに株にたくさん蓄えた養分を使って、また新たに芽が出てきます。4~6月ごろ、その芽の高さが20cmくらいになれば収穫のしどきです。真っ直ぐで穂先が閉まっているものがよいアスパラガスです。ハサミなどで根本を切り取って収獲しましょう。
 ここで気を付けたいのが「収穫のしすぎ」。アスパラガスは株に蓄えた養分を使って芽を出すので、採りすぎると株の力が弱くなってしまいます。翌年の収穫に影響するので、まだまだ幼い2年目の収穫は特に気を付けましょう。
 2年目の収穫時期は1週間程度3年目以降で1か月程度、その後は株を育てる。と言う風に、成長度に応じて収穫量を調整し株を強くしていきましょう。

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アスパラガス栽培7:病害虫について

アスパラガスがかかりやすい病気

 アスパラガスがかかりやすい病気としてよく挙げられるのが「茎枯病」です。茎枯病はカビが原因で発生します。特に雨の多い梅雨頃から秋雨ごろの季節になりやすく、放置すると株全体が病気になってしまいます。カビを避けるため枯葉や枯茎を放置せず適切に処分したり、プランターの水はけを良くすることが予防になります。その他、かかりやすい病気に「斑点病」などが挙げられます。

アスパラガスに付きやすい害虫

 害虫は付きにくいとされていますが、乾燥するとハダニが付くことがあります。その場合は霧吹きで葉を濡らし弱らせましょう。アザミウマについても注意が必要で、被害に遭うと食害跡が付いたり、穂先が曲がったりします。その他ヨトウムシやナメクジなどの食葉性害虫にも注意が必要です。

アスパラガスの害虫駆除
  • アザミウマ
  • …別名スリップス。アスパラガスの穂先や茎葉を好んで食べ、成長を阻害します。
  • ヨトウムシ
  • …幼虫が生まれると穂先や茎を食べてしまいます。食欲旺盛なので注意。
  • ナメクジ
  • …ナメクジに茎をかじられると、かじられた方向にアスパラガスが曲がってしまいます。

 アザミウマは農薬を使わなくても黄色粘着シートなどで予防ができるので、対策を取っておくことをおすすめします。

枝豆についたカメムシ カメムシ捕獲

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