野菜の育て方
唐辛子栽培
唐辛子栽培
唐辛子の栽培方法のご紹介です。ピーマンの栽培方法とよく似ています。
唐辛子栽培 メニュー
唐辛子栽培について
唐辛子はナス科の一年草の植物で香辛料として利用されています。スーパーで探せば必ず売っているのになかなか買う機会がない野菜でもありますが、自宅で育てていると意外と使い道がありますよ。それに、真っ赤な実の色は観賞用にもぴったりです!唐辛子はカプサイシンという成分を多く含んでおり、消化促進、食欲促進、血行促進などの効果があるといわれています。自分で育てた唐辛子でいろいろなお料理を楽しんでみませんか?
唐辛子栽培のポイント
暖かくなってから
唐辛子は寒さが苦手な植物です。栽培は十分に気温が上がってから行うようにしましょう。
支柱で支える
根が浅いので、強風などで倒れやすい!ある程度成長したら支柱で支えましょう。
水・肥料切れ注意
栽培期間が長いことによる肥料切れや夏の水切れが起きやすいので管理をしっかり行いましょう。
栽培は暖かくなってから
唐辛子は暖かい気候を好みます。栽培適温は20~30℃。まだ寒い時期に栽培を始めてしまうとうまく育たないことがあるので注意しましょう。
支柱で支える
より良質な実を収穫するためには、剪定と支柱での誘引を行うのがポイントです。80cmくらいの園芸用支柱を用意しておきましょう。
肥料と水を切らさない
唐辛子の苗を植え付けてから収穫までの期間は大体2~3か月。少し長めなので、あとから追肥が必要になります。また、唐辛子は根を浅く張るので乾燥に弱めです。特に夏場は水切れを起こさないように気を付けましょう。
唐辛子栽培1:栽培の準備と植え付け
用意するもの
- 唐辛子の苗
- プランター(深さ30cm、幅65cm程度)
- 鉢底石
- 野菜用の培養土(元肥入り)
- 化学肥料(追肥用)
- 園芸用支柱(1mくらいの物をひと株に付き3本)
- 敷きワラ
STEP1:苗を用意する
- 花が付いているもの
- 本葉が10枚くらいあるもの
- 株全体がどっしりしているもの
丈夫な唐辛子を育てるために、苗選びのポイントをチェックしておきましょう。上記のような条件にあてはまる苗を探してみてください。もし花が咲いていない苗しか手に入らなかった場合は、花を付けてからの植え付けがおすすめです。
STEP2:プランターの用意をする
唐辛子は種から育てることもできますが、発芽適温が20~30℃と高いので、苗から育てる方が確実です。まずプランター選びですが、サイズは横幅65cmくらいの深型のものがおすすめ。このサイズだと2株育てることができます。根が浅いのですが過湿を嫌うため深型がベスト。
プランターを決めたら底に鉢底石を敷き詰めて水はけを良くし、プランターの上側3cm分ほど残した上で土を入れていきます。土はホームセンターなどに売っている肥料入りの野菜用の培養土を使用すると自分であれこれ配合する手間が省け簡単です。
STEP3:植え付け
プランターの下準備ができたらさっそく植え付けを行いましょう。なるべく気温がしっかり上がった頃に行うようにしてください。そっと育苗ポットから苗を取り出し土に浅めに置いたら、優しく土をかけます。株と株の間は20cm以上開けるようにしてください。混み合うと光合成ができにくくなったり病気の原因になります。植え付け後しっかりと根付くまでの1週間くらいの間は、土を乾燥させないようにしっかり水をやりましょう。
STEP4:敷きワラを施す
唐辛子は根が浅い野菜なので、雨の勢いで苗が倒れやすくなることがあります。また、雨ではねた泥が葉を汚し病気になりやすくなる事もあるので、株元に敷き藁をしておくと安心です。土の上に藁を被せることで雨の被害が減るほか、土の乾燥を防いだり、雑草が生えてくるのを防ぐことができます。ただし定期的に取り換えないとかえって不衛生なので気を付けましょう。
唐辛子の育て方2:支柱立てと剪定
第一段階:支柱で苗を支える
しっかり根付いた頃から苗が縦方向に成長を始めます。スムーズに成長させるために1mくらいの支柱を立てて苗を支えましょう。麻ひもやビニタイなどでゆるめに結びつけます。
第二段階:花が咲いたら3本立てに
唐辛子は一番花が咲いたところから枝が分かれていきます。このときに、一番花から上の主枝と側枝2本の合計3本立てで育てるのが一般的です。一番花より下にも「わき芽」という新たな枝がたくさん出てきますが、これらはすべて摘み取ってしまいましょう。多くの枝を成長させても栄養が分散してしまい、よい実を収穫できないためです。
枝を3本に仕立てたら、それぞれを支えるように3本の支柱をクロスさせるようにして誘引しましょう。また、育てているうちに葉が混み合ってくると病気になりやすくなるので、その場合は葉も間引いて風通しの良さを保ってください。
唐辛子栽培3:日光・水やり・肥料
日当たりの良い場所を好む
唐辛子は日当たりの良い場所を好みます。できるだけ日当たりのよい場所で管理して苗を大きく成長させましょう!
水やりは土が乾いたら
植え付けから根付くまでの間は土が乾かない程度に。その後は土が乾く度にたっぷり与えるようにしてください。一日に少量を何度も与えるよりも、一度にたっぷりあげるのがコツです。夏場は特に水切れを起こしやすいので注意しましょう。
長期栽培のため追肥は必須
最初の実が付いたくらいから追肥を行いましょう。唐辛子の栽培期間は長めなので、追肥を行い生育を促してあげることが大切です。株に直接触れないようにパラパラと化学肥料をまき、その後2週間毎に同じように追肥を行います。
唐辛子栽培4:収穫について
開花、そして収穫!
7月ごろになると唐辛子の収穫時期です。一番初めになる実は大きくさせるとその後の実付きが悪くなるため、緑色の小さいうちに採るようにしてください。その後の実は、緑色の若いころに収穫すると青唐辛子として、完熟させると一般的な唐辛子として収穫できます。使い切れない場合も、唐辛子はそのまま冷凍保存すれば長期間使うことができて便利です。
唐辛子栽培5:病害虫について
唐辛子がかかりやすい病気
唐辛子がなりやすい病気に、モザイク病、黒枯病、斑点病などが挙げられます。モザイク病はアブラムシやアザミウマなど害虫がウイルスを媒介し起こりやすい病気なので、予防するには害虫の飛来を予防することがポイントです。黒枯病や斑点病は生育環境が悪いとなりやすくなるので、水はけを良くすることを心がけてください。
他にも唐辛子を栽培する前に同じ土で他のナス科の植物を育てていたりすると連作障害として病気が発生することがあります。土は新しいものか、ナス科の植物に使ったことがない土を使用すると安心です。
唐辛子に付きやすい害虫
害虫は付きにくいとされていますが、アブラムシ、アザミウマ、ヨトウムシ、ナメクジなどが付くことがあります。あらかじめ対策をしておくと良いでしょう。
- アブラムシ …群れになり植物の汁を吸う。モザイク病など病気のウイルスを持ち込むこともある。
- アザミウマ …細長い体をした群れるタイプの害虫。スリップスと言う別名がある。果に細かい傷が付く。
- ヨトウムシ …幼虫が生まれると葉をたくさん食べてしまう。あっという間に葉脈だけになることも。
- ナメクジ …新芽や花びらなど柔らかい部分を好んで食べてしまう。這った跡が付くのでわかりやすい
上記のような害虫を予防するために、防虫ネットや寒冷紗で覆って物理的に虫を寄せ付けないようにしたり、黄色粘着シートで寄ってきた虫を捕まえたりするなどの対策を取っておくことをおすすめします。
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