野菜の育て方
いちごの育て方
いちごの育て方
いちごの育て方についてご説明しています!
いちごの育て方 メニュー
いちごのプランターでの育て方について
いちごはバラ科の植物です。実の収穫までに時間がかかるので、プランター栽培の場合は市販の苗を購入して植え付けるところから始めた方が簡単です。植え付けのタイミングは春と秋の年2回ありますが、春に植えると収穫できるのが翌年の春となり一年以上の時間がかかるためその分管理が大変になります。初心者の方は秋植えにして翌年の春の収穫を目指す方法がおすすめです。一見育て方が難しそうですが、いちごの特徴と育て方のポイントを押さえておけばそれほど難しくはありません。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
いちごの育て方のポイント
クラウンを大切に
イチゴは苗の中心部(クラウン)が生育の良し悪しを分けます。クラウンを大切に管理しましょう。
追肥をする
実をきれいに太らせるために、数回にわけて追肥を行います。ただし肥料に直接触れないように注意。
防寒をしよう
いちごは冬を越す植物。寒さで枯らさないように適切に保温しましょう。
クラウンの管理をしよう
いちごの苗には、成長点となるクラウンという部分が存在します。ここがダメージを受けると生育に影響するので、苗を浅く植える必要があります。詳しくは後述する栽培の準備と植え付け-STEP3をご覧ください。
肥料切れに注意しよう
肥料が切れてしまうと、生育がうまくいかなくなってしまいます。適切な時期に追肥を行って、きれいに太った実をたくさん収穫しましょう。
防寒対策を行う
春植えでも秋植えでも、実がなるのは次の春。越冬させる必要があるので、寒さに負けないような対策をしてあげる必要があります。
いちごの育て方1:栽培の準備と植え付け
用意するもの
- いちごの苗
- プランター(幅65cm、深さ20cmくらい)
- 鉢底石
- いちご用の培養土or野菜用の培養土(元肥入り)
- 緩効性の化学肥料(追肥用)
STEP2:苗を選ぶ
いちごには多くの品種がありますが、初心者の方は病気になりにくい「ウイルスフリー苗」を選ぶことをおすすめします。苗の中心部の「クラウン」という新芽の部分が太くしっかりしていて、葉がきれいな緑色で変色や穴の無いものを選びましょう。
STEP1:プランターの準備をする
次にプランター選びについてです。いちごは根を広く張る植物で株と株の間を30cmほど開ける必要があります。そのためプランターは広めのものがおすすめ。65cm幅のプランターで2、3株植えられます。植木鉢で育てる場合は10号鉢(直径30cm)にひと株まで植えられます。選んだプランターの底に鉢底石を敷き詰めたら、プランターの上3cmくらいまで残して土を入れましょう。満タンにしてしまうと水やりのときにあふれてしまうので気を付けます。
土は市販の元肥入りのいちご用の培養土を使用すると配合の必要がなく簡単です。もしくは野菜用の培養土でもOK。
STEP3:植え付ける
プランターの準備ができたらいよいよ植え付けです。株間は30cm開けるようにしましょう。密集させすぎると実が大きく育ってくれません。また植え付け時ポイントとなるのが株の根本にあるクラウンを埋めないこと。いちごはクラウンを成長点に育っていくので、これを埋めると生育がかなり悪くなります。
また、いちごは茎とは別に「ランナー」と呼ばれる横に伸びるツルが生えてきます。これは苗が繁殖するためのツルです。(詳しくはこちら)実の部分はランナーの反対側に付くので、植え付けのときはランナーがプランターの奥側を向くように揃えて植えます。収穫しやすくなるのと、実を外側に向けることで直接地面に触れることを防ぎます。
ランナーを奥側に向け、クラウンを埋めない程度に浅めに植え付けができたら、たっぷり水やりをします。プランターの底から勢いよく水が流れるくらいあげましょう。これで植え付けの完了です。
いちごの育て方2:日光・水やり・肥料
日の当たる場所で
いちごは日光を好みます。日当たりの良い場所に設置しましょう。
水やりは土が乾いたら
水は冬でも土が乾いたらその都度あげましょう。極度に乾燥するとそのまま枯れてしまうので注意。
追肥は重要なポイント
追肥は実をしっかり太らせるために必要な作業です。収穫までに二度施します。一度目の追肥は定植後1か月の11月半ば~12月上旬に。真冬は休眠し生育が止まるので追肥はせず、次の追肥は再び生育し始める2月ごろに行います。一度につき、一株あたり2~3gの化学肥料を苗から離してパラパラとまきます。いちごは強い肥料が苦手です。苗に直接肥料が触れると肥料やけを起こしやすいので、十分に離れたところに、ゆっくり溶けて効くタイプの肥料を与えると良いでしょう。
いちごの育て方3:凍害対策
越冬するための補助アイテム
植え付けたあと一か月もすればしっかりと根が定着している頃。ここから冬の間は水やりなどの世話でしっかり苗を育てていきます。いちごは寒さに強い植物ですが、凍害防止のために、2月ごろの一番寒い時期には敷き藁で地温を保ちましょう。敷き藁は雨の跳ね返りによる汚れなども防いでくれるのでおすすめです。ちょうど二度目の追肥の後に行うとタイミングが良いかと思います。
いちごの育て方4:開花、摘花と人工受粉
花は春までお預け
育てていくうちに真冬なのに花を咲かせることがあります。しかし寒い時期に咲いた花は実を付けないので、思い切って摘み取りましょう。花は3月下旬ごろに咲いたものから育てていきます。そのくらい暖かくなってくるとランナーもどんどん伸びます。ランナーは苗を増やす際に必要ですが、収穫し終わる頃のものを使用するので、それまでに生えてきたものはすべて取ってしまいましょう。どちらもそのままにしておくと養分が分散してしまうためです。元気のない葉も同様に取り除いてください。
人工受粉をしよう
植物が実をつけるためには昆虫が運んで受粉が行われるものですが、ベランダや街中での栽培の場合は虫が少ないところも多く、きちんと受粉できないことがあるので、ブラシや耳かきの綿毛部分で花の中心をポンポン叩いて受粉を手伝ってあげましょう。なるべくまんべんなく行うと形のきれいな実になります。
いちごの育て方5:収穫について
収穫のピークは5月
開花から約30日くらいで実が赤くなり収穫できるようになります。収穫のピークは5月ごろ。長い時間をかけて育てたいちごを楽しんでください。収穫し頃になると鳥に食べられてしまうことがあるので、ネットをかぶせる等して防ぎましょう。
いちごの育て方6:増やし方について
ランナーで繁殖!
いちごは一度苗を手に入れてしまえばその次の苗もどんどん増やすことができます。これまでも話に出てきた「ランナー」が大活躍するのです。暖かくなると、ランナーはどんどんツルを横ばいに伸ばし子苗を付けます。このスタイルで新たな土地に子苗を植え付けていくのがいちごの繁殖の仕方です。次の秋にも栽培を楽しみたいときは、ランナーに付いている子苗を育苗ポットに定植させる必要があります。
具体的な増やし方
やり方はとても簡単で、Uの字にした針金を用意し、土を入れた育苗ポットに子苗を固定するだけ。この時も子苗のクラウンは埋めないよう気を付けてください。固定したまま1~2週間ほど経てば根がしっかりしてくるので、親苗と繋がっている部分をカットすれば完了。あとはt次の秋まで丁寧に管理してあげましょう。ひとつのランナーには3株ほどの子苗ができますが、一番古い親苗寄りの子苗はしっかり育たないことがあるので避け、2番目と3番目のものを使うようにしましょう。
いちごの育て方7:害虫について
アブラムシやハダニに注意
いちごにはアブラムシやハダニが付きやすいです。冬の間には発生しませんが、植えたばかりの秋と開花期の春には注意しましょう。
- アブラムシ …群れになり植物の汁を吸う。病気のウイルスを持ち込むこともある。
- ハダニ …葉を吸汁するタイプの虫。葉を枯らすこともある
- アザミウマ …細長い体をした群れるタイプの害虫。スリップスと言う別名がある。
- ハモグリバエ …幼虫が葉に潜って食害し、葉に模様を付ける。通称エカキムシとも呼ばれる。
- コナジラミ …とても小さく、白い色が特徴のハエ。スス病にしてしまうこともある
- ダンゴムシ …人家の周りに発生する。イチゴの場合実を食べられることも。
害虫被害に遭わないために
いちごを害虫から守るためにはプランターに寄せ付けないのが一番。繁殖させないため、事前に対策を行いましょう。元気のない葉や枯れ葉は放置せず処理し、苗の風通しを良くして、虫の好む風通しの悪い環境を作らないことも大切です。
薬剤を使わず寒冷紗や不織布をかぶせるという方法もおすすめです。目の細かい布をかぶせて虫の侵入を物理的に防ぎます。
また、羽の付いたアブラムシやアザミウマ、ハモグリバエ、コナジラミなどの虫は黄色い色に誘引される習性を持っているため、これを活かした「黄色粘着シート」というトラップを設置しておくと、飛来した虫を粘着シートにくっつけてくれるので便利です。予防にも駆除にも使えます。
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