野菜の育て方
大根の育て方
大根の育て方
大根の育て方についてご説明しています。
プランターで育てることができます!
大根の育て方 メニュー
大根のプランターでの育て方について
大根は、春と秋の年2回種まきができる根野菜のひとつです。ビタミンCをはじめ栄養をたっぷり含んでおり、夏は大根おろしなどでさっぱりする食材として使われますが、冬は体を温める作用があることからあたたかい料理にも使われます。実は根の部分より栄養素が高いと言うことで葉の部分も近年注目を浴びています。一年中食卓で大活躍の大根を自分で育ててみませんか?大根のプランターでの育て方について詳しくご紹介していきたいと思います。
大根の育て方のポイント
間引きしながら
間引いて良いものを残し育てていくのがコツ。間引く回数は全部で3回あります!
害虫に注意!
大根はアブラナ科なので害虫に好かれます。繁殖する前に対策と駆除を行いましょう!
深いプランターで
大根は根が太く長くなる野菜。必ず深いプランターを選びましょう。
間引きをしながら育てるのが基本
大根は根菜で、根の部分が膨らんでいく野菜なので、株と株の距離をしっかり確保する必要があります。株間が十分に取れていないと大きく頑丈に育たなかったり、根が曲がってしまったり、風通しが悪くなり害虫が発生しやすくなったりします。
アブラムシや蛾・蝶の幼虫に注意
アブラナ科である大根は害虫の被害に遭いやすいです。せっかく根から葉まで全て食べられる大根なので、害虫を繁殖させる前に寒冷紗などで対策をしておくと良いでしょう。
プランターは深くなければダメ
大根は基本的に大きな野菜なのでプランターも大型を使用します。特に重要なのが深さで、35cm以上のものを選ぶようにしましょう。
大根の育て方1:栽培の準備と種まき
用意するもの
- 大根の種
- プランター(高さ35cm~)
- 鉢底石
- 野菜栽培用の培養土(元肥入り)
- 化学肥料(追肥用)
STEP2:種を選ぶ
大根には品種が多くあります。中でもプランター栽培におすすめなのがスーパーで売っている大根よりも短く小さめの短形種です。普通の大きいサイズの大根でも育てられないことはありませんが、株間を大きめにとる必要がありますし、限られたスペースで育てるプランター栽培には短形種の方が適しているかと思います。
STEP2:プランターの準備をする
種を選んだら次にプランターを選びます。プランターは普通種でも短形種でも深さ35cm以上の物を選ぶようにしましょう。横幅は特に縛りはないですが、通常種は30cm、短形種は20cmほど株間が必要になるので、ある程度広めのものを選ぶとより多く収獲できます。選んだプランターの底に鉢底石を敷き詰めたらプランターの上3cmくらいまで残して土を入れていきます。満タンにしてしまうと水やりのときにあふれてしまうので気を付けましょう。
土は市販の元肥入りの野菜用の培養土を使用すると簡単です。元肥が入っていない培養土を使用する場合は土10ℓあたり10g程度の化学肥料を混ぜるようにしてください。
STEP3:種をまく
プランターの準備ができたらいよいよ種をまいていきましょう。大根は植え替えができないので、直接プランターに種をまきます。通常種は30cm、短形種は20cmほど間をあけながら、種同士が重ならないように4粒ずつ置いていってください。その後軽めに土をかけ優しく押さえた後、鉢の底から水が勢いよく出るくらいたっぷり水をやります。3日前後で発芽します。発芽するまでは乾燥させないよう水やりをしっかり行いましょう。 また、種をまく時期が早すぎると「とう立ち」と言う状態が起こりやすくなります。これは花をつけるための「花茎」が出てくることを言い、実を食べないタイプの根菜や葉菜がこの状態になると、実際に食べる部分の味がガクッと落ちてしまいます。とう立ちを防ぐためにも、品種に合った種蒔き期を守るようにしましょう。
大根の育て方2:間引き
一度目の間引き
種まきから10日前後、本葉が1~2枚になった頃に一回目の間引きをしましょう。4本のうち、一番生育の良くないものを1本抜いて、3本立ちにしてください。
二度目の間引き
種まきから20日前後、本葉が3~4枚頃に二度目の間引です。一回目と同じく生育の悪いものや虫にかじられたものを1本ずつ引き抜き、それぞれ2本立ちにします。抜いた葉は「間引き菜」として食べられるのでぜひお料理に活用してください。間引きを終えたら追肥をします。
⇒追肥について詳しくはこちら
三度目の間引き
種まきから30日前後、本葉が5~6枚に最後の間引きです。一本立ちになるように生育の良くないものを一本ずつ抜きます。このときも追肥を行うようにしてください。
大根の育て方3:日光・水やり・肥料
日の当たる場所で
大根は冷涼な場所を好みます。暑さは苦手ですが日当たりの良い場所が好きなので、日当たりの良い場所に設置しましょう。
水やりは土が乾いたら
水は土が乾いたらその都度あげましょう。一日に少量の水を分けて与えるより、乾いたら一度にたっぷりと与えるようにします。
追肥は根を太らせる重要なポイント
追肥は2回目と3回目の間引きと同じタイミングで与えるようにします。株周りに、苗に触れないようにして化学肥料をパラパラとまいてください。直接触れると肥料やけを起こすので注意しましょう。肥料が足りているかどうかは葉の色を見て判断します。色が薄かったり黄色い場合は肥料不足が考えられます。
また、間引きと追肥に合わせて土寄せも行ってください。土寄せとはその名の通り株元に土を寄せてあげる作業です。根が膨らんでくると苗がバランスを崩しがちなので土寄せで支えます。
大根の育て方4:収穫について
収穫期まで早くて2か月くらい
品種にもよりますが早いものだと種まきから2か月くらいで収穫することができます。短形種の場合根の太さが直径6cmくらいになったときが収穫のしどき。収穫が遅れると「ス入り」と言う、根に空洞ができ食感がスカスカになる現象が起こるので気を付けましょう。
大根の育て方5:病害虫について
アブラムシや蛾の幼虫に注意
アブラナ科である大根は、ヨトウムシなど蛾や蝶の幼虫やアブラムシの被害に遭いやすいです。葉を直接食べたり、葉の汁を吸ったりして野菜の生育を邪魔します。
- アブラムシ …群れになり植物の汁を吸う。病気のウイルスを持ち込むこともある。
- ヨトウムシ …食欲旺盛な蛾の幼虫で葉をたくさん食べる。植物がほぼ茎だけになることも
- ハダニ …葉を吸汁するタイプの虫。葉を枯らすこともある
- アザミウマ …細長い体をした群れるタイプの害虫。スリップスと言う別名がある。
- ハモグリバエ …幼虫が葉に潜って食害し、葉に模様を付ける。通称エカキムシとも呼ばれる。
- コナジラミ …とても小さく、白い色が特徴のハエ。スス病にしてしまうこともある
- アオムシ …モンシロチョウの幼虫。葉をたくさん食べ、葉脈だけにしてしまうことも。
害虫被害に遭わないために
野菜を害虫から守るためにはプランターに寄せ付けないのが一番。繁殖させないため、事前に対策を行いましょう。間引きをきちんと行い苗の風通しを良くして、虫の好む風通しの悪い環境を作らないことは基本です。
薬剤を使わず寒冷紗や不織布をかぶせるという方法もおすすめです。目の細かい布をかぶせて虫の侵入を物理的に防ぎます。
また、羽の付いたアブラムシやアザミウマ、ハモグリバエ、コナジラミなどの虫は黄色い色に誘引される習性を持っているため、これを活かした「黄色粘着シート」というトラップを設置しておくと、飛来した虫を粘着シートにくっつけてくれるので便利です。予防にも駆除にも使えるので設置しておくと安心。
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