野菜の育て方
カブの育て方
カブの育て方
カブのプランターでの簡単な育て方についてご説明します。
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カブのプランターでの育て方について
カブは、春からはもちろん秋からも育てることができるアブラナ科の野菜です。種まきから収穫までの期間が40~50日くらいと短いのが特徴です。ご家庭で栽培する場合は小カブがお手軽です。
ここでは主に小カブの育て方についてご説明していきます。根菜類であるカブには体を温める作用があるので、秋からの栽培が害虫の被害も少なく特におすすめです。
カブの育て方のポイント
間引きをしよう
間引き必須!3回くらいにわけて間引きし、株同士で混み合わないようにしよう
害虫に注意
アブラナ科の野菜は虫に好かれます。アブラムシなどの予防をしながら育てましょう
肥料切れに注意
おいしいカブを育てるには定期的な追肥が必須。葉の様子を見ながら適切に処理を
間引きをしながら育てるのが基本
カブは根菜。根の部分が大きくなる野菜なので、株と株の間を十分にとっておけるようにします。株間が十分に取れていないと害虫が発生しやすくなったり、苗の虚弱体質である「徒長(とちょう)」になってしまうので注意しましょう。
害虫がつかないように対策を
アブラムシやアオムシなどはアブラナ科の植物が大好きで、食害することで生育を邪魔します。また、キスジノミハムシの幼虫などは、土中で根そのものを食べてしまいます。きれいなカブを収穫するためにも害虫対策はしっかり行いましょう。
肥料切れに注意
カブは追肥が必要な野菜です。特に根が膨らみだしてから収穫までの間にしっかり与えることでおいしいカブを収穫することができます。ただし、与えすぎにも注意が必要です。
カブの育て方1:栽培の準備と種まき
用意するもの
- 小カブの種
- プランター(幅65cm×高さ20cmくらい)
- 鉢底石
- 野菜栽培用の培養土(元肥入り)
- 化学肥料(追肥用)
STEP1:プランターの準備をする
まずはじめに、種まきをするための下準備から始めます。プランターのサイズは横幅65cm、高さ20cmくらいの中型サイズがベスト。そのプランターの底に鉢底石を2~3cmくらいの高さに敷き詰めて、水はけを良くしましょう。そこに土を入れていきます。水やりの時にあふれないようにするため、高さを3cmくらい残しておいてください。
土は市販の元肥入りの野菜用の培養土を使用すると簡単です。元肥が入っていない培養土を使用する場合は大さじ1.5~2くらい(土10ℓあたり10g程度)の化学肥料を混ぜるようにしてください。
STEP2:種をまく
土の準備ができたらさっそく種をまいていきましょう。指で2本の筋を引きそこに種をまいていきます(2条まき)。そこに種を0.5~1cm間隔くらいでなるべく重ならないよう置いていきます。その後土を軽めにかけ上から優しく押さえた後、たっぷりと水をやってください。発芽するまでは種を乾燥させないように毎日水をやりましょう。ただし種を流してしまわないように気を付けて。およそ3~4日で発芽します。
カブの育て方2:間引き
一度目の間引き
発芽して本葉が1~2枚くらいになったころ、一度目の間引きを行います。発芽した芽のうち、生育の悪いものや混み合っているところから引き抜いてしまいましょう。この時点で株と株の間が大体3cmくらいになるように整えます。間引いた間引き菜はもちろん食べられます。ぜひ漬物や炒め物などカブと違う楽しみ方をしてみてください。
二度目の間引き
本葉が3~4枚になったら二度目の間引きをしましょう。一回目と同じく生育の悪いものや混み合っている場所を、虫にかじられたものを中心に引き抜いていきます。この時点で株間は6cmくらいにします。抜き終えたら追肥をしましょう。
⇒追肥について詳しくはこちら
三度目の間引き
本葉が5~6枚まで育ったら最後の間引きです。最終的に10cmくらいの株間をあけるようにしてください。このころはもうしっかり根付いていて抜きづらくなっているため、残す方の株を傷つけないよう気を付けましょう。また、根が膨らみはじめたことで倒れそうになっているものがあったら土寄せをして支えてやります。追肥も行います。
カブの育て方3:日光・水やり・肥料
日の当たる場所で
カブは暑さは苦手ですが日当たりの良い場所を好みます。日当たりもカブの大きさを左右しますので、しっかり日光を当ててあげてください。
水やりは土が乾いたら
水は土が乾いたらその都度あげましょう。一日に少量の水を分けて与えるより、乾いたら一度にたっぷりと与えるようにします。
カブは肥料が好き
カブは栽培期間が短い割に肥料を好むので、適度に追肥をすると大きく育ちます。特に根が膨らみだしてから収穫までの間は生育がとても速いので肥料切れに気を付けましょう。肥料が足りているかどうかは葉の色を見て判断します。色が薄かったり黄色い場合は肥料不足が考えられます。
追肥をやるタイミングは2回目と3回目の間引きが終わった後。化学肥料を3gずつくらい株の周りにまきます。葉や茎に直接触れると肥料やけを起こす可能性があるので注意。また窒素を多く含む肥料を与えすぎると、根ではなく葉ばかりが育ってしまうことがあります。害虫発生の原因にもなるので与えすぎないようにしましょう。
カブの育て方4:収穫について
収穫適期までは50日くらい
成長するにつれ、地表にカブが出てきます。小カブの場合根の大きさが5~6cmくらいになったら収穫のしどき。付け根を持ってまるごと抜きます。収穫時期を逃さないように気を付けましょう。収獲が遅れると「ス入り」と言って根に空洞ができ、食感がスカスカになってしまいます。
カブの育て方5:病害虫について
アブラムシが付きやすい
アブラナ科であるカブは、アブラムシやヨトウムシなどの被害にあいやすいです。葉への被害ならまだしも、大事な根に直接被害を与える幼虫なども寄りつくので注意しましょう。
- アブラムシ …群れになり植物の汁を吸う。病気のウイルスを持ち込むこともある。
- ヨトウムシ …食欲旺盛な蛾の幼虫で葉をたくさん食べる。植物がほぼ茎だけになることも
- ハダニ …葉を吸汁するタイプの虫。葉を枯らすこともある
- アザミウマ …細長い体をした群れるタイプの害虫。スリップスと言う別名がある。
- ハモグリバエ …幼虫が葉に潜って食害し、葉に模様を付ける。通称エカキムシとも呼ばれる。
- コナジラミ …とても小さく、白い色が特徴のハエ。スス病にしてしまうこともある
- キスジノミハムシ …甲虫類。幼虫が根の部分を食べてしまい見た目が台無しに
害虫被害に遭わないために
野菜を害虫から守るためにはプランターに寄せ付けないのが一番。間引きをしっかり行って苗全体の風通し良くすることを心がけましょう。
寒冷紗や不織布をかぶせるという方法もおすすめ。目の細かい布をかぶせて虫の侵入を防ぐ方法です。寒冷紗を使用すると害虫からはもちろん、寒さからも守ってくれ一石二鳥です。
また、羽の付いたアブラムシやアザミウマ、ハモグリバエなどの虫は黄色に誘引される習性を持っています。これを活かした「黄色粘着シート」というトラップを使用すると、飛んできた虫を粘着シートにくっつけて捕まえることができます。予防にも駆除にも使えるので設置しておくと安心です。
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