野菜の育て方
小松菜の栽培
小松菜の栽培
小松菜のプランターでの簡単な栽培方法についてご説明します。
小松菜の栽培 メニュー
小松菜のプランター栽培のすすめ
小松菜栽培は多くの野菜と比べて非常に易しく、初心者の方にぜひおすすめしたいアブラナ科の野菜です。プランターに直接種まきができ植替えの必要がないのと、種をまいてから収穫までの期間が非常に短く、気軽に育てることができます。寒さに強く、秋からの栽培も難しくありません。生育が旺盛なのでたくさん収穫を楽しむことができます。栄養価の高い緑黄色野菜なので、自分でたうさん栽培して食卓に並べましょう!
小松菜栽培のポイント
とう立ちに注意
日照時間が長いととう立ちしやすいので、見つけたら早めに摘み取ることが大事です。
間引きをする事
間引きをせずに栽培すると貧弱になります。2回にわけて適切に間引きを行うようにしましょう。
収穫は少し早目に
葉を大きくしすぎると、固くなり食感が損なわれるので、少し早めの収穫を心がけましょう。
日に長く当たると「とう立ち」してしまう
小松菜など葉菜類は「とう立ち」する野菜です。「とう」とは花を咲かせるための茎のことです。トマトなど果菜類の場合は実を付けるため花を咲かせる事は必要な過程ですが、葉菜類がとう立ちすると葉が固くなり食べるのに向かなくなってしまいます。とう立ちする要因は植物によっても違いますが、気温や日当たりなどが大きく関係すると言われています。
間引きを行おう
種をまいて発芽したあと生育の悪いものから引き抜いて、最終的に株と株の距離を適度にあける作業が必要です。これをしないと養分が分散し、ひと株ひと株の質が落ちてしまいます。いわゆる徒長(とちょう)という、ひょろっとした小松菜になってしまいます。
一番おいしい時期に収穫しよう
葉菜類の場合葉をできるだけ大きくしてから収穫したくなりますが、あまり大きくしすぎると食べたときに固さを感じるようになり一番おいしい時期を逃してしまいます。少し小さめくらいで収穫した方が柔らかくおいしい食感を楽しめます。
小松菜栽培1:栽培の準備と種まき
用意するもの
- 小松菜の種
- プランター(中型40cm~)
- 鉢底石
- 野菜栽培用の培養土(元肥入り)
STEP1:プランターの準備をする
まずはプランターに種を蒔くための準備を始めましょう。小松菜は種まきから収穫までの期間が短く根を深く張らないので、深さが15cmほどあれば問題なく育ちます。収穫量は減りますが植木鉢などでも育てることができます。ここでは中型プランター(横幅40m程度)を前提に説明しますが、栽培するスペースに合わせた物でもOK。
プランターを手に入れたら土の準備をしましょう。まずはプランターの底に鉢底石を2~3cmくらい敷きます。鉢底石を敷くことで土と鉢底の間にひとつ層ができ、水はけを良くすることがでます。使う土は市販の元肥入りの培養土を使うと、配合量などを気にする必要がないので簡単です。元肥が入っていない培養土を使用する場合は、大さじ1~1.5くらいの化学肥料を混ぜるようにしてください。
STEP2:種をまく
土の準備まで終わったらいよいよ種を蒔きます。指で2本の筋を引き、そこに種をまいていきましょう。筋と筋の間は10cmくらい開けるようにします。そこに種を0.5~1cm間隔くらいで置きます。その後土を軽めにかけ上から優しく押さえた後、たっぷりと水をやってください。発芽するまでは種を乾燥させないように毎日水をやりましょう。早ければ3日ほどで発芽します。
小松菜栽培2:間引き
一度目の間引き
すべての種が発芽したころ、一度目の間引きを行います。すべての芽を同時に育てるより、ある程度絞って育てた方がひと株あたりが大きく元気に育ちます。生育の悪いものや混み合っているところから引き抜いてしまいましょう。この時点では株と株の間が大体3~4cmくらいになるようにします。
二度目の間引き
本葉が2~3枚程度になったら二度目の間引きをしましょう。生育の悪いもの、混み合っている場所を中心に、一回目と同じよう引き抜いていきます。最終的に株間が5cmくらいになるよう調整します。間引いた葉ももちろん食べることができるので、サラダなどに利用してみてください。
小松菜栽培3:日光・水やり・肥料
日の当たる場所で
小松菜は日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも十分元気に育ちます。そのため自宅のベランダでプランター栽培をするのにぴったりの野菜です。日照時間が長時間になると「とう立ち」を起こしやすくなるので、夕方から夜間は街頭などが当たらないような暗い場所で管理するようにしましょう。
水はけを良くする
水は土が乾く都度にたっぷりやるようにします。特に寒い時期は水の蒸発が少ないので与えすぎに注意しましょう。
追肥は不要
収穫までがあっという間なので追肥は不要。葉の色が悪いなど、明らかに栄養不足の場合のみ株周りに追肥を行ってください。
小松菜栽培4:収穫について
収穫適期まで1か月~1月半ほど
春まきの場合は約1か月、秋まきの場合は約1か月半ほどで収穫できるようになります。葉を大きくしすぎると固くなるので、少し小さ目で収穫するのがおいしく食べるコツです。収獲の際は株ごと引き抜くか、株元を切って採るようにします。
小松菜栽培5:病害虫について
アブラムシが付きやすい
アブラナ科である小松菜は、アブラムシやヨトウムシなどの害虫に好かれます。葉菜類は食害に遭うと食べる部分にダイレクトに影響を受けるので、できるだけ被害に遭う前に対策をしておくようにしましょう。
- アブラムシ …群れになり植物の汁を吸う。病気のウイルスを持ち込むこともある。
- ヨトウムシ …食欲旺盛な蛾の幼虫で葉をたくさん食べる。植物がほぼ茎だけになることも
- ハダニ …葉を吸汁するタイプの虫。葉を枯らすこともある
- アザミウマ …細長い体をした群れるタイプの害虫。スリップスと言う別名がある。
- ハモグリバエ …幼虫が葉に潜って食害し、葉に模様を付ける。通称エカキムシとも呼ばれる。
害虫被害に遭わないために
野菜を害虫から守るためには、プランター周りに害虫にとって心地のいい場所を作らないことが一番の予防になります。間引きを怠って葉が混み合い、苗全体の風通しが悪くなっていると虫が繁殖しやすくなるので注意しましょう。
その他の方法として寒冷紗をかぶせるという方法があります。苗にネットをかけ物理的に虫が寄らないようにする方法です。寒冷紗を使用すると害虫被害に対しての効果だけでなく、寒さ対策としても役立つので便利です。ただしすでに虫が発生している状態では使用できないので注意しましょう。
羽の付いたアブラムシやアザミウマ、ハモグリバエなどの虫は黄色に誘引される習性を持っています。これを活かした「黄色粘着シート」というトラップを使用すると、飛んできた虫を粘着シートにくっつけて捕まえることができます。
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