野菜の育て方
ほうれん草の育て方
ほうれん草の育て方
ほうれん草のプランターでの育て方についてご説明します。
ほうれん草の育て方 メニュー
ほうれん草のプランター栽培のすすめ
ほうれん草は家庭で育てやすい野菜のひとつです。プランターに直接種をまいて育てることができ、おまけに種をまいてから収穫までの期間が短いので、初心者の方でも気軽に育てることができます。寒さに強く、秋冬に育てられる数少ない野菜のひとつでもあります。
ほうれん草の育て方のポイント
とう立ちに注意
春まきの苗はとう立ちしやすく難しいので、はじめての栽培は秋植えがおすすめ。
土はアルカリで!
酸性を嫌うので、自分で土づくりをする場合は土に苦土石灰を加えて酸性度を整えておきましょう。
収穫は少し早目に
葉を大きくしすぎると、食べる際に固くなったりアクが出たりするので、早めの収穫を心がけて。
日に長く当たると「とう立ち」してしまう
ほうれん草は「とう立ち」しやすい野菜です。「とう」とは、花を咲かせるための茎のことです。トマトやキュウリなど果菜類の場合は花を付けないと実ができないので必要な過程ですが、ほうれん草やレタスなどの葉菜類がとう立ちすると、葉が固くなり食用に向かなくなってしまいます。とう立ちする要因は植物によっても違いますが、気温や日当たりなどが大きく関係すると言われています。
酸性の土は厳禁
ほうれん草は酸性の土を特に嫌う野菜です。酸性の土で育てると生育が悪くなったり、葉が黄色く育つことがあります。そのため自分で土づくりを行う場合は種をまく前に土に苦土石灰を混ぜ中和しておくようにしましょう。市販の野菜用の培養土を使用する場合、既にpHが調整されているため石灰を混ぜる必要はありません。
一番おいしい時期に収穫しよう
葉ができるだけ大きくなってから収穫したくなりますが、あまり大きくしすぎると食べたときに固さやアクを感じるようになり一番おいしい時期を逃してしまいます。少し小さめくらいで収穫した方が食感が良いはずです。
ほうれん草の育て方1:栽培の準備と種まき
用意するもの
- ほうれん草の種
- プランター(中型45cm~大型60cmくらい)
- 鉢底石
- 野菜栽培用の培養土(元肥入り)
STEP1:プランターの準備をする
種を蒔くためまずはプランターの準備から行います。ほうれん草は種まきから収穫までの期間が短く、根を深く張らないので、プランターも「この大きさでなければ」と言う縛りはありません。ここではプランターを使用しますが、間引きを行いながら育てるので植木鉢など小さめの場所でも育てることができます。
プランターを用意したら、土と鉢の間にひとつ層を設け水はけをよくするため、底に鉢底石を2~3cm分くらい敷きましょう。鉢底石を敷いたら土をプランターの8分目くらいまで入れます。使う土は園芸店やホームセンターで売っている元肥入りの培養土を使うと、自分で混合する必要がなく楽チンです。元肥が入っていない培養土を使用する場合は、大さじ1~1.5くらいの化学肥料を混ぜるようにしてください。
STEP2:種を水につける
涼しい時期を好む野菜なので気温が20℃以上あると発芽しにくくなります。必須ではありませんが、種まきをする前に種を一晩水につけておくと発芽率が良くなるので、春まきにはオススメです。
STEP3:種を蒔く
準備ができたら種を蒔いていきましょう。プランターの場合は土に指で2本の筋を引きます。このとき、筋と筋の間が10cm以上開くようにしてください。そこに種を重ならないよう1cm間隔で蒔いていきます。蒔き終えたら土を優しく被せ手で軽く押さえて、鉢の底から水が勢いよくでるくらいたっぷりと水をやってください。ただし種が流れないよう水の勢いには注意。
ほうれん草の育て方2:間引き
一度目の間引き
発芽した芽すべてを育てるよりも、ある程度株数を絞って育てた方が大きく元気に育つので、適度に間引きが必要になります。本葉が2~3枚くらいになったら一度目の間引きを行いましょう。生育の悪いものや混み合っているところから抜いていきます。株と株の間が大体3~4cmくらいになるようにします。
二度目の間引き
本葉が6枚程度になったら二度目の間引きを行います。一回目と同じように生育の悪いものから抜いていきましょう。間引いた苗は食べることができるのでぜひ利用してみてください。ここで最終的に株間が6cmくらい開くようにして間引きは完了です。
ほうれん草の育て方3:日光・水やり・肥料
日の当たる場所で
ほうれん草は基本的に日当たりの良い場所を好みますが、多少、陰になる場所でも丈夫に育ちます。ここも自宅のベランダで育てやすいとされるひとつのポイントです。日照時間が長時間になると「とう立ち」を起こしやすくなります。とう立ちを起こすと葉が固くなり食用に向かなくなるので、夕方~夜間はしっかりと暗い場所で管理するようにしましょう。街頭なども注意が必要です。
水はけを良くする
ほうれん草は乾燥を嫌うので土が乾いたらその都度水をやるようにします。そのため土の水はけを良くしておくことは必須です。特に冬は水の蒸発が遅く根腐れを起こしやすいので気を付けましょう。
追肥は基本的に不要
収穫までがあっという間なので元肥をしっかり施していれば追肥は不要ですが、葉の色が黄色かったり薄かったりする場合は養分が足りていない可能性があるので、株周りに追肥を行ってください。
ほうれん草の育て方4:収穫について
種まきから最短ひと月で収穫適期!
春にまいた種はおよそ1か月で、秋にまいた種はおよそ1か月半程度で収穫できるようになります。葉の色が濃い緑色になり立ってくる頃が収穫しどき。あまり葉を大きくしすぎると固くなりアクが出るので、気持ち早めに収穫するのがコツです。株ごと引き抜いて、いろいろな料理に使用してみてください。
ほうれん草の育て方5:病害虫について
害虫が付きやすい
葉そのものを食べる葉菜類は、特に虫の被害を抑えたいものです。ほうれん草を食べる虫はたくさんいるので、できるだけ事前に予防をするようにしましょう。
- アブラムシ …群れになり植物の汁を吸う。病気のウイルスを持ち込むこともある。
- ヨトウムシ …食欲旺盛な蛾の幼虫で葉をたくさん食べる。植物がほぼ茎だけになることも
- ハダニ …葉を吸汁するタイプの虫。葉を枯らすこともある
- アザミウマ …細長い体をした群れるタイプの害虫。スリップスと言う別名がある。
- ハモグリバエ …幼虫が葉に潜って食害し、葉に模様を付ける。通称エカキムシとも呼ばれる。
害虫の被害を防ぐために
害虫の被害を防ぐたにはできるだけ苗に近寄らせないことが一番。虫にとって居心地のいい場所を無くしてしまいましょう。苗同士葉が混み合っていたり風通しが悪かったりすると虫が発生しやすくなるので、必ず適度に間引きをするようにします。
その他の方法に、防虫ネットをかぶせるという方法があります。苗にネットをかけ物理的に虫が寄らないようにする方法です。虫が発生してからは使用できないので注意しましょう。
アブラムシ、アザミウマ、ハモグリバエなど一部の害虫は、黄色い色に誘引される習性を活かした「黄色粘着シート」というトラップを使用すると便利です。
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