野菜の育て方
ラディッシュの育て方
ラディッシュ(二十日大根)の育て方
ラディッシュのプランターでの育て方について説明しています。
ラディッシュの育て方 メニュー
ラディッシュ(二十日大根)のプランター栽培のすすめ
ラディッシュは家庭で育てやすい野菜のひとつです。別名「二十日大根」とも呼ばれていて、その名の通り、種を蒔いてから20~30日であっと言う間に収穫することができるので、家庭菜園初心者の方はもちろん、お子様の食育として育てるのにもおすすめの野菜です。
ラディッシュの育て方のポイント
真夏・真冬は避ける
真夏と真冬は栽培に向きませんが、それ以外の時期であれば収穫可能!長い期間楽しめる野菜です。
種は嫌光性
ラディッシュの種は光を遮断しないと発芽しません。きちんと土をかけるようにしましょう。
収穫時期を逃すな!
あっという間に収穫時期がやってきます。実が大きくなりすぎて固くならないうちに収穫を。
広い時期で栽培できる
ラディッシュは気温の適応力が高く、真夏の7~8月、真冬の1~2月を避けるように種まきをすればほぼ一年中収獲を楽しむことができます。発芽に適した温度も15℃~30℃前後と範囲が広くなっており、季節に左右される心配がありません。
発芽までは日光を嫌う
ラディッシュは嫌光性と呼ばれる性質の種で直射日光を嫌い、浴びると発芽しない可能性があります。そのため種を蒔いた後は土でしっかりと日光から隠してあげましょう。
一番おいしい時期に収穫しよう
ラディッシュは収穫に適した時期を過ぎると大きく育ちすぎて固くなり、食用に向かなくなってしまいます。収穫の時期を見極めて、出来るだけおいしいうちに収穫するようにしましょう。
ラディッシュの育て方1:栽培の準備と種まき
用意するもの
- ラディッシュの種
- プランターや鉢(深さ15cm以上のもの)
- 鉢底石
- 野菜栽培用の培養土
- 化学肥料
STEP1:プランターの準備をする
種を蒔くためまずはプランターの準備から行います。ラディッシュは根を深く根を張る野菜ではないので、プランターは深さが15cm程度あれば問題ありません。プランターを用意したら、土と鉢の間にひとつ層を設け水はけをよくするために鉢底石を2~3cm分くらい敷きます。
鉢底石を敷いたら土をプランターの8分目くらいまで入れましょう。使う土は園芸店やホームセンターで売っている元肥入りの培養土を使うと簡単です。元肥が施されていない場合、土10ℓに対し10g程度の化学肥料を混ぜておきましょう。
STEP2:種を蒔く
プランターの準備ができたらいよいよ種を蒔いていきます。幅60cm程度の一般的なプランターの場合、土に指で2本の筋を引いて、そこに種をできるだけ重ならないよう1cm間隔で蒔いていきます。蒔き終えたら土を優しく被せましょう。ラディッシュの種は嫌光性なので、直射日光が当たらないように10㎜くらい土で覆います。手で軽く押さえたら、たっぷりと水をやってください。このとき、水で種が流されないよう注意します。
ラディッシュの育て方2:間引き
生育の悪い芽は摘んでしまおう
芽が混み合ったまま育てるとひとつひとつの苗の生育が悪くなったり、実が割れたり、形が悪くなったりします。そのため芽が生えそろった時点で間引きを行いましょう。生育の良くない芽から抜いていきます。最終的に芽の間隔が5cmくらいになるように調整してください。その後も成長に合わせて、混み合っていると感じたら間引きをします。
ラディッシュの育て方3:日光・水やり・肥料
日光が好き
発芽までは直射日光を嫌うラディッシュですが、苗になると日光を好みます。日当たりが良く風通しの良い場所で育てましょう。
水はけを良くする
ラディッシュは多湿を嫌う植物です。発芽するまでは乾燥しないようたっぷり水をやりますが、芽が出てからは土が乾燥した都度にやるようにします。湿気が多いと病気の原因になるほか、実の生育も遅くなるので注意が必要です。
肥料を一週ごとに
生育が早いので適度な追肥が必要になります。土にはじめに含ませた元肥のほかに、化学肥料か液体肥料を週に一度くらいの頻度で与えましょう。
ラディッシュの育て方4:土寄せ
必要に応じて土寄せを行おう
土寄せとは、苗の根元に土を盛る作業のことを言います。ぐらついて苗が不安定なようであれば土寄せを行って支えるようにしてください。こうすることで水はけが良くなるという効果もあります。
ラディッシュの育て方5:収穫について
収穫は種まきから30日くらい
「二十日大根」と言う名前ですが、実際に収穫できるようになるのはもう少し後の30日前後になることが多いです。収穫する目安としては「実の直径が5cmくらいになったころ」。大きくなると土から実が顔を出すようになるので観察し、最適なタイミングで収穫を行いましょう!
ラディッシュの育て方6:病害虫について
ネキリムシに注意
季節柄、害虫の被害に遭いやすいのが春に種を蒔いたラディッシュです。蛾や蝶の幼虫が食害する傾向があります。ネキリムシ、ヨトウムシ、アオムシなどに注意が必要です。葉の被害としてはアブラムシ、コナジラミ、ハモグリバエなどに気を付けましょう。
- ネキリムシ …植物の根本を食害。最悪枯れてしまうことも。
- ヨトウムシ …食欲旺盛な蛾の幼虫で葉をたくさん食べる。葉が白くカスリ状に
- アオムシ …蝶や蛾の幼虫で、葉をたくさん食害する
- アブラムシ …群れになり植物の汁を吸う。病気のウイルスを持ち込むことも。
- コナジラミ …葉の裏に多数で発生し、葉の汁を吸う。苗を揺らすと白く小さい虫がたくさん飛び出す
- ハモグリバエ …幼虫が葉の組織内を食べ進め、葉に白い線模様が残る
害虫の被害を防ぐために
前提として、葉で混み合っていると苗全体の風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなるので間引きをしっかり行っておくようにしましょう。
その他の方法に、ネキリムシやヨトウムシなど幼虫予防として、苗の根元に割った卵の殻を撒いておくという方法があります。害虫が卵の殻のギザギザの上を這うのを嫌がり、苗に寄らなくなるということのようですが、撒いても被害に遭ったという人も見かけるので劇的な効果は望めないようです。他、防虫ネットを使用し苗を覆うという方法もあります。
コナジラミやハモグリバエなど、一部の害虫は黄色粘着シートなどのトラップで予防・駆除することが可能なので、設置しておくとよいでしょう。
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